組合について

組合設立の経緯

 石材事業組合は、首里城周辺の復元工事に代表される琉球古来の伝統的石造物の構築を始め、県内各所の石造構造物の建造にたずさわり、地域環境整備の充実と文化的歴史的構造物の保存に寄与して参りました。しかし本業界を取りまく経営環境は非常に厳しく、石工事専業としての経営一本化には至らず、兼業でかろうじて経営の維持を図っているのが現状です。
 本県の石材事業者は、高い技術を保持しているものの弱小、零細企業であるが故に下請での受注を余儀なくされ、収益性の低い経営を強いられております。
 県内の石材需要は「首里城復元」で琉球石灰岩が多く使用されたのを機会に、近年では世界遺産への登録などで石建造物への関心も高まり、他文化財等の復元や観光施設及びリゾートホテルなどの宿泊施設建設など石建需要は増大する傾向にあり、そのため、安定供給体制をどう整備するかが緊急課題として大きく浮上してきました。

以上の観点から、今後等事業が直面する諸問題に対し、更には経営の安定化、維持発展を図り高度な技術の取得と技術継承など石材施工技能士養成に取り組むことが、生き残る唯一の道と思慮されることから、中小企業等協同組合法に基づく事業協同組合を設立しました。